the speech of Nobel-prizewinner

大学の行事で大江健三郎白川英樹の講演会があったので聞いてきた。
なかなか興味深かった。
というか、大江さんが中学時代物理に熱中していたとは知らなかった。
ガリレイの本を読みきれなくて挫折したらしい。


大江さんの話で刺激的だったのは、人は手を使わないとダメだと考えていることだった。
小説家は頭の中で世界を構築できる人だと思ってたので、実際に手を動かして物を書くことが重要だという視点を持っているのが意外だった。
人間は手を使うことで物事を現実化していくものなんだなと。
考えるだけじゃダメだぞと。


白川さんは現在の研究・教育環境をばっさりと切る発言をしてた。
高校のころから理系・文系で分けるような教育を受けて領域の融合などできるのかと。
きっついが、納得はできる。
そもそも、理系・文系の括りってヨーロッパとかには無いらしいし。
あっちでは物理学者が哲学者を兼ねるとか普通に聞くし。
最初から、僕文系だから、理系だからで興味の対象を区別するのは自分の世界を狭めているってことだよね。
自分が家庭を持ったら、子供には多方面の刺激を与えてあげたい。
科学、文学、芸術、音楽、スポーツ・・・
そこから何を選ぶかは子供次第だけど、最初のとっかかりは親が与えないと。
そのためには、まず自分がいろんな分野に興味を持って、知識を吸収しないと。


あ、いや、おまえなんかが結婚できるかってつっこみは無しの方向で。